Mixpanel 活用術 / 役に立つ機能をご紹介! vol.2
こんにちは、Mixpanel 担当の宮崎です。
前回の記事に続き、Mixpanel の使い勝手を向上させる機能をご紹介していきます。シンプルなUIですが、クリックしていくと実は隠れたお役立ち機能がたくさんあります。
イベントの集計機能、Computedの活用法
Computed の集計機能は、主にインサイトレポートで使用する機能です。
イベントをセットすると、集計する値をどうするか選択することが出来ます。ここで、Unique User / Total Sessions / Total Event などの基本指標を選べますが、その他にも集計関数を使った計算指標もあり、これを使うことで分析幅がひろがります。
3つの関数と集計オプション
■ユーザーごとの頻度(Frequency per User)
■集計プロパティ(Aggregate property)
■ユーザーごとの集計プロパティ(Aggregate property by User)
ユーザーごとの頻度
まずは「ユーザーごとの頻度」を見ていきましょう。
これら3つに共有していこととして、全て「ユーザーごと」の計算です。そして、おススメしたい集計オプションは分布(Distribution)。
例えば、ユーザーがウェブサイトのどのコンテンツ(ページ)を、どのくらいの頻度で見ていたか?を簡単に集計、一覧化することができます。さらにここにどのページを見ていたか?を、Breakdownを使い、URLかタイトルごとにすると、PV数が多いだけでなく、”よく見られているページ” がどれか?といったように、ちょっと違った視点が出てきます。
集計プロパティ
次に、集計プロパティ(Aggregate property)を見ましょう。
イベントプロパティ、ユーザープロパティにある”数値データ”を使います。
イベントプロパティであれば、購入イベントに紐づけた売上データやカート内の金額など。ユーザープロパティであれば、年齢やプランの継続月数(や年数)といった情報があれば、これらを任意の形で集計することができます。例えば、プランの継続月数であれば、平均や中央値はいくつか?を簡単に導き出すことができるのです。
以下の例では、ECサイトにおいて、「カートにある商品別の平均金額はいくらか?」を抽出した結果です。
ユーザーごとの集計プロパティ
3つめに、ユーザーごとの集計プロパティ(Aggregate property by User)。これは、2つめの集計プロパティをユーザーごとに見ていくといった趣旨の集計関数になります。
わかりやすく例を出すと、よくGA4などでウェブサイトの「ページを閲覧したユニークユーザー数」を見ることがあると思います。ではなく、「ユニークユーザーがページを閲覧した回数」という見え方で分析することができるのです。違いは以下のように言い換えるとわかりやすいかもしれません。
■ ページを閲覧したユニークユーザー数は?
→ ユニークユーザーが、ページを閲覧した回数をカウントしたもの
■ ユニークユーザーがページを閲覧した回数は?
→ ユーザー数ではなく、ページを閲覧した回数が1回だけでなく、2回以上の複数回のカウントを全て計上した数
以下の例では、どの path (ページURL) が、1回閲覧した人が何人か?2回閲覧した人が何人か?といった具合に閲覧回数ごとにユーザー数が並んでいます。1つ目に紹介した分布オプション(Distribution)を選択し、何度も閲覧しているページはどれか?がわかります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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