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Mixpanel 活用術 / 役に立つ機能をご紹介! vol.2

こんにちは、Mixpanel 担当の宮崎です。
前回の記事に続き、Mixpanel の使い勝手を向上させる機能をご紹介していきます。シンプルなUIですが、クリックしていくと実は隠れたお役立ち機能がたくさんあります。



イベントの集計機能、Computedの活用法

Computed の集計機能は、主にインサイトレポートで使用する機能です。
イベントをセットすると、集計する値をどうするか選択することが出来ます。ここで、Unique User / Total Sessions / Total Event などの基本指標を選べますが、その他にも集計関数を使った計算指標もあり、これを使うことで分析幅がひろがります。

3つの関数と集計オプション
■ユーザーごとの頻度(Frequency per User)
■集計プロパティ(Aggregate property)
■ユーザーごとの集計プロパティ(Aggregate property by User)

これらの関数は「ユーザーごと」の計算であるため、最初の計算の後に追加の集計オプションを提供します。「ユーザーごと」の計算では、最初にユーザーごとの値が計算されます。これは、そのままの形式では役に立たないクエリですが、その計算に対して集計を実行すると役に立ちます。
これらの関数のいずれかを選択すると、このデータを集計するさまざまな方法を選択できます。デフォルトの集計は平均です。これをクリックして、分布、中央値、25/75/90 パーセンタイル、最小値、最大値などのさまざまなオプションを選択できます。

*Mixpanel公式ドキュメントから抜粋 
https://docs.mixpanel.com/docs/reports/insights#measurements

ユーザーごとの頻度

まずは「ユーザーごとの頻度」を見ていきましょう。
これら3つに共有していこととして、全て「ユーザーごと」の計算です。そして、おススメしたい集計オプションは分布(Distribution)。
例えば、ユーザーがウェブサイトのどのコンテンツ(ページ)を、どのくらいの頻度で見ていたか?を簡単に集計、一覧化することができます。さらにここにどのページを見ていたか?を、Breakdownを使い、URLかタイトルごとにすると、PV数が多いだけでなく、”よく見られているページ” がどれか?といったように、ちょっと違った視点が出てきます。

ページ閲覧の頻度(回数別)を分布表示する


集計プロパティ

次に、集計プロパティ(Aggregate property)を見ましょう。
イベントプロパティ、ユーザープロパティにある”数値データ”を使います。
イベントプロパティであれば、購入イベントに紐づけた売上データやカート内の金額など。ユーザープロパティであれば、年齢やプランの継続月数(や年数)といった情報があれば、これらを任意の形で集計することができます。例えば、プランの継続月数であれば、平均や中央値はいくつか?を簡単に導き出すことができるのです。
以下の例では、ECサイトにおいて、「カートにある商品別の平均金額はいくらか?」を抽出した結果です。

ECサイトにおいて、カートに入っている商品の平均金額を抽出


ユーザーごとの集計プロパティ

3つめに、ユーザーごとの集計プロパティ(Aggregate property by User)。これは、2つめの集計プロパティをユーザーごとに見ていくといった趣旨の集計関数になります。
わかりやすく例を出すと、よくGA4などでウェブサイトの「ページを閲覧したユニークユーザー数」を見ることがあると思います。ではなく、「ユニークユーザーがページを閲覧した回数」という見え方で分析することができるのです。違いは以下のように言い換えるとわかりやすいかもしれません。

■ ページを閲覧したユニークユーザー数は? 
→ ユニークユーザーが、ページを閲覧した回数をカウントしたもの

■ ユニークユーザーがページを閲覧した回数は? 
→ ユーザー数ではなく、ページを閲覧した回数が1回だけでなく、2回以上の複数回のカウントを全て計上した数

以下の例では、どの path (ページURL) が、1回閲覧した人が何人か?2回閲覧した人が何人か?といった具合に閲覧回数ごとにユーザー数が並んでいます。1つ目に紹介した分布オプション(Distribution)を選択し、何度も閲覧しているページはどれか?がわかります。

ページ閲覧した回数別のユーザー数を抽出



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