生成AIを使用した広告に批判・・・
最新技術のメリットとリスクを把握し、広告効果とリスクの比較をより正確に
今回のnoteでは、生成AI利用の広告に様々な批判が寄せられた事案を見てゆきたいと思います。
炎上の概要
2024年8月17日、全国飲食チェーンが生成AIで制作されたCMをX上で公開しました。投稿文にはAI使用である旨が明示されていましたが、X上では翌18日~20日にかけて拡散され、AI生成した動画の不自然さやクリエイティブへの評価、クリエイターの扱いへの懸念、生成AIが使用したデータセットの透明性が確保されていないのではないかとの疑問など、ネガティブな論調を中心に複数のトピックに言及されました。
一部、権利問題への言及が少ないユーザーや生成AIに肯定的なユーザーからは、面白い試みであるとして評価されていますが、全体としては批判論調のものが多くを占めています。
当該案件については特に企業によるリリースなどの対応はされておらず、時間経過によって関連投稿件数は減少したものの、「クリエイターを軽視する企業」「クリエイティブへの権利意識が低い企業」の例として、他の生成AI関連の炎上に関連付け、定期的に言及される状況が続いています。
投稿量の推移
今回は当該企業がリリースなどを出さなかったことから、投稿量のピークは1回のみで、時間経過とともに投稿量が減少しています。しかし、炎上前の投稿量よりは多い状態が続いており、長期的な影響が見込まれます。
SNS上の論調 -生成AIと権利意識について-
当事案への言及で見られた論調は主に
動画(クリエイティブ)へのネガティブな意見
著作権などの問題への言及
クリエイターなどへの影響の懸念
の3点がみられました。
それぞれの投稿を見てみると、
①動画(クリエイティブ)へのネガティブな意見
人間味がなくて不気味
勢いとノリだけで、何を伝えたいかわからない
➁著作権などの問題への言及
生成AIは権利問題がクリアじゃない
データセットは訴訟対象になっていないか?
無許諾の機械学習が問題になっているのに、炎上商法だ
③クリエイターなどへの影響の懸念
アーティストやクリエイターの技術を軽んじている
モデルやクリエイターにお金を出すのが惜しいのか
特に今回は、権利問題についてのネガティブな指摘が多く見られました。また、権利問題を認識していながら生成AIを使用したのなら炎上マーケティングだ、などと推測する意見もありました。
最新技術への論調とリスクを把握するには
今回の炎上では、
注目度の高い最新技術ではあるものの、権利問題などが未整備である
人の作ったクリエイティブとは雰囲気が異なり、好みが分かれた
上記2点がポイントとなります。
生成AIは最新技術として注目度が高いことから広告起用への意欲が高い企業が多いですが、従来の広告クリエイターと競合し、権利侵害などの実例も発生していることから、非常に批判リスクの高いコンテンツとして扱う必要があります。
しかし、自社のクリエイティブのみを学習させた状態で使用するなど、対策をすれば非常に有用なツールでもあります。
投稿量の増加を素早く検知する!
まずは、
「生成AI系キーワード × 広告系キーワード」
で、X(Twitter)投稿をリアルタイムに収集し、炎上する事例、しない事例などを分析しましょう。
※生成AI系キーワードの例→「サービス名」や「生成AI」など。
※広告系キーワードの例→「広告」「CM」「権利」など
今回であれば、上記のようなキーワードを含む投稿を常時監視できれば、論調や事例からリスクを低めた状態で生成AIの利用を検討することができます。
とはいえ、常にX(旧Twitter)をモニタリングするのは難しいものです。
そこで、各種SNSやニュースサイトなどの投稿をリアルタイムに収集・分析・通知を行うソーシャルリスニングツールの活用をおススメします!
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~Buzz Finderとは?~
X(旧Twitter)のほか、ニュースや掲示板、ブログや各種SNSに対応しており、企業や組織のブランドセーフティを強固にする費用対効果の高いツールです。特にX(旧Twitter)は全量リアルタイム投稿収集により、ネット炎上などへの迅速な対応や、生の声を活用したブランド改善をローコストオペレーションで実現します。
~Buzz Finderでできること~
特定のキーワードを含む投稿の収集(件数の上限あり)
収集したい条件でアラートメールを受信
投稿件数やポジネガなどをグラフ化、一目で把握
前日の注目トピックをレポートとして受信(デイリートピックメール機能)
~よくあるご質問・ご要望~
どんなキーワードを設定したらいい?
どのくらいの投稿を収集できますか?
どんなアラートが設定できますか?
目的別に投稿を抽出したいです! など
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ではまた、次回のnoteでお会いしましょう!