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プロダクト分析のコツとスモールスタートのススメ


今回の記事はMixpanelコンサルタントの宮崎が担当します。

プロダクトマネージャー、プロダクトマーケティングマネージャー、マーケターといった職種の皆さんは、普段から分析ツールやエクセルなどを駆使して数字を追っていることと思います。もしくは、アナリストの定例レポートやBIツール、ダッシュボードなどをチェックしているのはないでしょうか。
おそらくビジネスを推進するため、予め定めたKPIの定点観測はしていることとでしょう。また、自ら分析ツールを使用して行う場面も増えてきていると思います。

いきなりですが、ウェブサイトやプロダクトの分析を始めるコツはなんでしょうか?
分析を行うにあたって、最初からたくさんのモニタリング指標を設定している場面を見かけることがあります。もちろん多くの指標を設定し、トラッキングしておくことで様々な分析を実施出来る可能性があることは確かです。
一方で、設定してあるだけで結局使わない指標になってしまう、指標が多すぎてどこに問題があるかわからなくなってしまう、といったことがよくあります。本当に使える指標は何か?を見定めるために、これからご紹介する方法を検討してみてください。

スモールスタートのススメ

では、どのように分析を始めるのかというと、最小限の指標のみを使った分析を実施するスモールスタートがおススメです。
最初に使う(設定する)イベントは、シンプルにプロダクトのコンバージョンポイントまでのステップに対してセットをするまでとします。
例えば、「新規会員を増やす」ことを1つの目的として、イベントを数個セットする。

▼イベント
1.ページを閲覧 (流入して最初にランディングしたページ。LPなのか、記事なのか、トップページなのか)
2.ページを閲覧(1.と同じイベントだが、2ページに何を見たのか、あるいは見てないのかを見定める)
3.会員登録開始(開始イベントを取ることで、登録完了までの離脱率を分析できるようになる。通常は「登録フォームを閲覧」で設定)
4.会員登録完了

最初の一歩は、これだけで十分です。さらに、そのステップに紐づく情報(プロパティ)を掛け合われば、深堀分析もできてしまいます。

▼分析例(ツールで分析したいことを問いかける)

  • ユーザーはどこから流入したのか?

  • ユーザーはどんなページを見たのか?

  • 各ステップの遷移に掛かった時間はどれくらいか?

  • 離脱が多いステップはどれか、離脱したユーザーはどこへ遷移したのか?


ページ閲覧(PV)イベントを数個繋げるだけでファネルが構成

初手の分析としては十分な結果が得られ、改善に繋げるヒントもたくさん見つかるでしょう。

シンプルな分析ケースを想定する

スモールスタートで考えた分析フォーマットを参考に、他の分析プランも考えていきます。1つ1つ、プロダクトやウェブサイトに対して、どんなことを見たいか、ちょっと質問するようなイメージで問いかけてみて、その質問に答えるために必要なデータを設定・取得します。これらを繰り返すことで、レポートを構成でき、定点観測ができるダッシュボードができ、他の分析レポートで取得したイベント指標を掛け合せた深堀り分析へと繋げていくこともできるようになります。

プロダクト分析の文化が広がる兆し

分析は専門の担当者でないと難しい、SQLやGA4が使いこなせないと欲しいデータやレポートが見れない、という話はいろいろなお客様から伺います。各ツールの機能に従って行動データの実装をすれば、実装した担当者が最も指標や分析について理解しているかもしれません。一方でプロダクトの改善やマーケティング施策の各担当からすると、自分で分析するに越したことはないと思います。
これまでデータ分析に携わってこなかった人も、まずはシンプルな分析方法を考えてみて、自身でその分析をし、結果を見て改善策に繋げる、結果が見えるといった体験をすれば、分析が身近に感じられるはずです。こうした活動がデータドリブンやプロダクト分析の文化を広げることになると思います。

まとめ

  • いきなり多くの指標を見ようとしない

  • シンプルな分析ケースを考え、結果が出たら同じ工程を繰り返して拡張する

  • 従来の分析担当者でなくとも扱える内容は「分析⇒改善」のサイクルしやすく、広まりやすい

Mixpanel を活用する

分析のスモールスタートには、Mixpanel が活用できます。
機能制限はあるものの無料プランに登録することで、デモデータを利用して使い心地を試せますし、GTM(Google Tage Manager)を使って、管理されているウェブサイトやプロダクトに、実装することで直ぐにリアルタイムのイベントデータが取得できるようになります。
実際にMixpanelを導入したお客様から、社内でデータに基づいて施策を考える文化が一気に広まったという声も多くきかれます。
※Mixpanelの分析コラボレーション性能についての記事はコチラ

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