ユーザー行動分析からコミュニケーション施策までの一連の流れ vol.2
*2024/01/17 開催セミナー内容のまとめ記事
コンサルタント 宮崎が引き続き担当です。先日の自社セミナー内容一部をまとめた記事の第2弾です。
ユーザー行動を分析し、MA施策の最適化を実施した話と、分析⇒改善施策のPDCAプロセスを短縮して成果を出せたという話をまとめました。
分析とコミュニケーションの最適化 ⇒ CV率を25%向上
生活に密着した刃物を中心としたアイテムを取り扱うメーカーが運営するECサイトの事例です。
今までの課題
「ユーザーが商品を買いたいと思う時にアプローチするタイミングを最適化できていなかった」
「たくさん商品があるけど、会員の特徴に合わせたコンテンツを提供できていなかった」
「ユーザーが商品を買いたいと思う時に、アプローチするタイミングがうまくいっていなかった」「商品はたくさんあるけれども、会員の特徴に合わせたコンテンツを提供することができていなかった」
このようにいくつかの課題を持っている状況の中、今までセオリーに基づいて、メルマガを2日後のランチタイムに一斉に送信していました。しかし、個々の会員に合わせた配信は行っていませんでした。
メールの配信結果を元に、メールの内容を改善するなど、コンテンツの改善に注力することが多く、なかなか目覚ましい成果にはつながらないといった状況でした。
Mixpanelを導入後、どのような改善効果があったのか
ユーザーの行動分析を活用して課題改善に向けて、まずはメルマガを経由して訪問したユーザーのCVしやすい時間帯を分析し、行動の規則性を探してみました。
分析例1:時間帯や曜日の関係性を分析して洗い出し、CVの可能性が高い時間帯をあぶり出す
分析例2:購入直前で離脱してしまったユーザーをコホート化(グルーピング)
このように見つけ出したユーザー群と配信タイミングの情報をMA側の配信シナリオに取り入れ、改善を重ねていきます。
このような改善策を繰り返していき、最終的に小見出しのCV率25%向上へと繋がるという結果へと繋がっていきました。
分析するポイント
初回購入後、2回目購入は、実は重要なユーザー行動イベントです。特に注目するべき指標は、いつ2回目の購入に至ったかのタイミングです。次の日か、1週間後なのか1カ月後なのか。リテンションが起きないと、ビジネスのグロースに繋がらないのです。
メールやプッシュ通知やLINEや広告といった各チャネルを駆使してコミュニケーションをするにも、プロダクトにおけるユーザーの行動パターンを把握し、次の施策への改善へと繋げていく営みは分析に特化したツールを使うことで行いやすくなります。
さいごに
MA(Marketing Automation)の改善につながるユーザー行動分析のひとつの例を紹介しました。
一般的には、MA側の分析機能やGA4などの流入分析を行ってみて、改善施策を考えることが多いかもしれません。なかなかこのあたりを従来のアクセス解析では分析することは難しいと考えています。どのメールから流入し、メールの開封率やクリック率といった一時的な指標から、LP側のセッション情報を分析する。ただ、それだけでは足りなくて、LTVやもっというとBtoBであれば商談しているか、受注しているかというファネルのさらにボトム側の視点も必要です。
プロダクト(ウェブやSaaS、アプリなど)上におけるユーザーの行動をもう少し掘り下げてみることで、新たな示唆が得られ、MAの配信タイミングやコンテンツ改善につながりやすくなります。
ご紹介した事例(customer story)の詳細情報は、下記からご覧いただけます。
https://www.nttcoms.com/service/mixpanel/case-study/article01/
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不定期でを開催中、イベント分析、プロダクト分析、GA4以上の分析ツールを探しているなどなど、ピンとくるキーワードがあればぜひのぞいてみてください。
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