Mixpanel にマーケティングデータの分析を強力にサポートする「Marketing Analytics 」機能が登場
今回の記事は、Mixpanel 専任のコンサルタントをしている宮崎が書いていきます。
ここ最近の Mixpanel が熱いです!4月にブランドをリニューアルし、そこから2カ月の間に新機能が続々と登場しています。
本稿では、Mixpanel に登場したマーケティングデータの分析を可能とする機能、Marketing Analytics(主にユーザー獲得に関する分析)について取り上げます。
Marketing Analytics 機能が実装された背景
今まではウェブサイトをセッションやPVベースで分析を行う「アクセス解析」や、広告やリファラー別のCV数・CVRを集計し効果的な集客施策を見つける分析を行うことが、Google Analyticsが得意とする「マーケティング分析」 でした。
一方、Mixpanelは過去10年以上にわたって行動データの分析プラットフォームとして進化してきました。ウェブサイトやアプリ等のプロダクトに対して、ユーザー軸の行動(=イベント)をトラッキングし、ファネルやリテンションなどの分析フォーマットを駆使してエンゲージメントやLTV向上の目的で活用されています。プロダクトの価値を最大化する「プロダクト分析」は、今後デジタルマーケティングやグロースハックに関わるデータ分析の主流となると考えます。
この流れを最も現しているのは、2023年7月から切り替える新しい Google Analytics である「GA4」の登場です。
GA4では、セッション・PVの指標も全てユーザーが取った他のアクションと共にイベントに置き換わり、考え方がガラッと変わりました。イベントを中心としたユーザー行動分析、すなわちプロダクト分析の方向へと舵を切ったと言えるのではないでしょうか。
Mixpanel では、イベントベースの分析モデルを採用しているものの、今までは従来のウェブ分析の主流であるセッションやPVを使った分析には、特に注力してきませんでした。ところが2023年5月に、新たにマーケティング分析領域もカバーする “Marketing Analytics” を発表し、PVや直帰率なども取得できる機能が追加されました。これによりプロダクト分析に加えて、アクセス解析のニーズがあるユーザーも利用できるようになりました。
★Marketing Analytics関連の追加機能やアップデートのまとめ
2つのメジャーアップデート
広告ネットワークによる配信実績の可視化
マルチタッチアトリビューション分析機能
広告ネットワークによる配信実績の可視化
代表的なデジタル広告の実績データを Mixpanel に取り込んでCPC, ROASといったKPIをMixpanelのレポートを使って分析できる機能です。
サポートしているアドネットワーク (取り込むAPI名)
Google 広告 (Reporting API)
Facebook (Marketing Insight API)
Twitter (Ads Analytics API)
LinkedIn (Marketing report API)
これらを取り込むことで、ROAS やCPCなどのKPI値を各UTMパラメータごとに分析することが手軽に出来るようになります。
マルチタッチアトリビューション分析機能
コンバージョンへの貢献を、どの広告・流入元が直接的に影響を及ぼしたかを測る単一的な分析ではなく、複数の広告や流入元を経てコンバージョンがあった場合に各施策の貢献度を分析する機能です。
流入元は広告だけでなく、オウンドメディアやメールマガジンなど複数あることは昨今のデジタルマーケティングでは当たり前にあり、どの流入元がどれくらいコンバージョンに影響を与えたかを Mixpanel のマルチタッチアトリビューション分析の機能を用いて評価することができます。
★対応している「アトリビューションモデル」
ファーストタッチ
ラストタッチ
ライン(全クリックとも同じ比重)
U型(最初のタッチポイントに 40% 、最後のタッチポイントに 40%、残りの 20% をその間のタッチポイントへ分配)
J型(最初のタッチポイントに 20% 、最後のタッチポイントに 60% 、残りの 20% をその間のタッチポイントへ分配)
逆J型(最初のタッチポイントに 60%、最後のタッチポイントに 20% 、残りの 20% をその間のタッチポイントへ分配)
カスタム(自由に重みづけが可能)
各機能の詳細リンクまとめ(英語)
広告ネットワークによる配信実績の可視化:
マルチタッチアトリビューション分析:
実は Mixpanel に関する日本語の情報や記事が少ない!
6/30時点で、Google, Youtube などで “mixpanel”で検索しても日本語のコンテンツが少ないことがわかります。一方、英語だとたくさんのコンテンツが出てきます。
こちらのnoteマガジンでは、続々とアップデートされるMixpanel の新機能やプロダクト分析にに関するトピックを今後もいち早く日本語で(笑)お伝えしていきます。
ぜひお楽しみに!
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